仙台市にパンダ誘致 ~震災復興へ期待高まる~

 先月行われた仙台市議会定例会で、和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」からジャイアントパンダを市が誘致することが提案された。市議会に承認されれば市はアドベンチャーワールドと交渉を進め、仙台市太白区の八木山動物公園でジャイアントパンダを公開する意向であるという。




 誘致の案は2011年秋にもあり、東日本大震災の復興を願ってジャイアントパンダを中国から誘致しようと奥山恵美子前仙台市長が提案。しかし12年夏以降の尖閣諸島の領有権問題により両国関係が悪化し、交渉が頓挫した。

 一方、昨年6月に上野動物園ではジャイアントパンダの繁殖に成功し、同年12月19日からパンダの一般公開を始めたことが報道された。それを受けて仁坂吉伸和歌山県知事は「パンダが上野にしかいないかのような東京のマスコミの浮かれぶりが不満だ」と述べた。さらに「もっと和歌山駐在の記者も奮起して、白浜にもパンダがいるぞと記事でアピールしてほしい」と主張した。

 現にアドベンチャーワールドでは2000年から15頭のパンダを繁殖させることに成功している。しかしアドベンチャーワールドのパンダにまつわるPRは上野動物園のパンダブームの報道に圧倒されていた。

 そこに、仙台市からパンダ誘致の話が飛び込んだ。実現すれば、アドベンチャーワールドはより広くPRし、多くの観光客を呼び込むことができる。また仙台市では観光客を集めるだけでなく、パンダにちなんだ事業を起こして地域活性化につながるとみられる。

 郡和子仙台市長は「今回の案を交渉まで持ち込みジャイアントパンダの誘致を実現させたい。東北地方、全国から多くの観光客を市に呼び込み、震災復興につなげたい」と意気込みを見せた。

 東日本大震災から7年。今回の案が実を結べば、未だに道半ばの震災復興に新たな光が差し込むだろう。

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